NIMSが色素増感太陽電池の世界最高効率を更新、11.4%

SOURCE NIMSプレスリリース
http://www.nims.go.jp/news/press/2011/08/p201108250.html

(独)物質・材料研究機構太陽光発電材料ユニットは25日、色素増感太陽電池
世界最高効率を更新したと発表しました。色素の増感作用を十分に発揮できる新規
材料(増感促進剤)を開発したことにより、変換効率11.4% まで向上することに成
功。

2.色素増感太陽電池の最高エネルギー変換効率は2006年以降11.1%に留まっていま
したが、今回、電池の短絡電流密度と開放電圧ともに向上させることにより、変換
効率11.4% まで向上することに成功しました。国際的な標準試験機関の公式データ
として世界最高値です。
3.今回の色素増感太陽電池における世界最高変換効率の更新は、色素の増感作用を
十分に発揮できる新規材料(増感促進剤)を開発したことに起因します。本増感
進剤を色素増感太陽電池に適用することにより電池の可視光領域における外部量子
効率が80%程度に向上し、大きな短絡電流密度を得ることができました。それと同
時に、開放電圧も向上できました。従来と異なるこの増感促進剤を採用することに
より、変換効率の記録更新が実現されました。

原理の解明はこれから。