韓国でリチウムイオン2次電池をたった2分で充電できる技術が開発

充電時間が短くなるとありがたい。ナノチューブだがカーボンとは関係ないっぽい

http://japanese.donga.com/srv/service.php3?biid=2011081649318
出典 東亜日報

(韓国)充電と放電が2分でOK、大学とLGがリチウムイオン2次電池開発に成


AUGUST 16, 2011 08:11
リチウムイオン2次電池をたった2分で充電できる技術が開発された。この技術が
商用化されれば、電気自動車、携帯フォン、ノート型パソコンなどの充電時間が大
きく短縮できる見通しだ。

蔚山(ウルサン)科学技術大学(UNIST)の?在弼(チョ・ジェピル)親環境
エネルギー工学部教授(写真)は15日、LG化学技術研究院・バッテリー研究所
と共同で新しい方式で「ナノチューブ」を作り、リチウムイオン2次電池の電極素
材に使った結果、2分内に完全充電と放電が可能であることが分かったと明らかに
した。ナノチューブは、直径が数ナノメートル(nm=1nmは10億分の1m)
の管模様の構造体のこと。


2次電池は再充電が可能であるため、何度も使うことができるのが特徴。ニッケル
カドミウム電池、ニッケル水素電池など数多い2次電池の中で最も脚光を浴びてい
るのがリチウムイオン2次電池だ。サイズを小さくすることができ、充電速度も速
いからだ。リチウムイオン2次電池の電極素材にナノチューブを使えば充電速度を
画期的に短縮することができることは、理論としては知られていた。

研究陣は、ゲルマニウム(Ge)ナノ線(断面の直径が数nmの線)の表面にアン
チモン(Sb)ナノ粒子を被せて700度の高温で熱処理してナノ線の中心部に直
径200nmのナノチューブを作った。

?教授は、「ゲルマニウム・ナノ線を利用すれば、ナノチューブを容易に大量に合
成することが可能だ。このナノチューブをリチウムイオン2次電池の電極に採用し
たら、2分内に充電と放電が終わった」と話した。研究陣は、ナノチューブ合成の
オリジナル技術に対する国際特許を出願した。

ドイツ化学会が発行する化学ジャーナルの世界最高権威である「アンゲバンテ・ケ
ミ」の国際版は16日の電子版で、この内容をVIP論文として紹介した。